ムシモンオオクワガタの飼育について

IMG_1874

ムシモンオオクワガタを購入

憧れだった、ムシモンオオクワガタをついに購入しました。ムシモンオオクワガタは、姿かたちは日本のオオクワガタにそっくりですが、
大きさが20ミリから30ミリと、コクワガタよりもずっと小さいクワガタです。イタリアのサルディーニャ島など、南ヨーロッパから西アジアにかけて生息しています。

ムシモンオオクワガタを、私はインターネットのオークションで購入しました。このようなニッチなクワガタは、専門店でも販売されていないことが多く、
個人の愛好家からしか入手できません。ですから、今回も個人がブリードしている個体を購入しました。ちなみに、価格は1,000円でした。とても安いですね。

ムシモンオオクワガタの生態

ムシモンオオクワガタは、日本のオオクワガタと形は似ていますが、生態はまるで違っていて、観察すると楽しいです。
ムシモンはまず、つがいになると、とてもペアを大事にします。巣穴を掘って、2匹で寄り添うようにして生活しています。
また、アリのように、巣穴に昆虫ゼリーを運ぶ性質もあります。巣穴の中に食べ物を蓄えておく習性があるのでしょうか?

また、ムシモンオオクワガタは、温帯に分布する昆虫のため、日本の気候にも十分に適応できます。ですから、パネルヒーターなどで保温することなく
簡単に飼育することもできます。さらに、性質も極めて温厚で、多頭飼育していても、喧嘩をすることはほとんどないです。とても仲良く、集団を作っている姿を観察できます。

ただ、ムシモンオオクワガタは、温度の変化には強いですが、乾燥に非常に弱いです。ですから、ケージ内を良く湿らせてあげる必要があります。
湿らせるというか、ぐちょぐちょに濡らしてしまっても構いません。ここも日本産オオクワガタと異なる点です。日本産オオクワガタは、割と適度に乾燥した状態を好みますが、
ムシモンオオクワガタは、マットから水がしたたり落ち、線虫やダニがうごめくじめじめとした環境を好むようです。ケージ内が乾燥してしまうと、
産卵しないばかりか、すぐに死んでしまうので、こまめにケージ内を確認する必要がありますね。

ムシモンオオクワガタの繁殖

ムシモンの繁殖は、とても簡単です。簡単に増えすぎて、誰でも繁殖させることができます。ケージの大きさも、ミニサイズのプラケースから、衣装ケースのような大きなサイズまで、なんでも構いません。
ですが、さすがに500ccのプリンカップで採卵を試みましたが、産まなかったです。ですから、最低でもミニサイズのプラケース程度の容器を準備したほうがよいでしょう。のまず、ムシモンは朽木にはほとんど産卵しません。
昆虫マットのみでOKです。ここで注意することは、やはり昆虫マットを良く湿らせておくことです。マットを握って水がしたたり落ちるレベルまで加水する必要があります。
加水が終わったら、次はマットをケージに固く詰めます。この固く詰める作業と、加水作業の手加減を間違うと、いくら簡単なムシモンといえども全く産まないこともあるので注意が必要です。
まず、ケージ底3cmぐらいに、マットをぎゅうぎゅうに詰め込みます。ビンの底や、自分の拳、ハンマーなとで、ケージが割れる寸前まで固詰めします。
ちなみに私は、いつも自分の拳を使って堅詰めします。拳がすりむけるまで、ぎゅうぎゅうに詰めます。3cmぐらいはとても固く詰めますが、中層部分は少しだけ固く詰めます。
そして最後に上層部にふんわりとまっとをかぶせ、産卵セットの出来上がりです。あとは昆虫ゼリーと親虫を投入すれば完了です。
ここで、昆虫ゼリーを丸ごと1個置いておくと、ムシモンの成虫はとても小さいので溺れてしまうことがあります。私も過去に何回も溺死させたことがあるため、
今ではゼリーカッターやハサミなどでゼリーを真っ二つにしてから置いています。ちなみにムシモンは、20度以上あれば通年産卵します。
私の場合、9月に親虫を購入しましたが、マットの詰め込みが甘かったせいで、なかなか産卵までこぎつけられず、10月に再セットしたところ、20匹以上の幼虫を得ることができました。

私のムシモン飼育法

私はムシモンオオクワガタを、とても安いコストで飼育しています。まず、ケースは、ダイソーで購入したタッパーを使っています。
さらに、タッパーに穴をあけ、不織布をテープで貼り付けて、ハエが入ってこないようにします。市販のプラケースではどんな対策をしても、絶対にハエが侵入してきます。
私は一度部屋がハエだらけになったとこがあり、以後プラケースから、タッパーに不織布をかぶせるやり方で飼育しています。

ちなみに使用する昆虫マットは、ドルクスオーナーズショップというサイトで購入したマットを使っています。一番安い発酵マットですので、ガス抜きは必須です。
また、においがきつく、コバエもものすごく発生します。ですから、先述のタッパー飼育でないと、部屋がハエ地獄になってしまいます。

このお手軽飼育法なら、たったの100円でムシモンを飼育することができ、とても経済的です。経済的なだけでなく、プラケースに比べて乾燥しにくいので、湿気を好むムシモンによりあっている飼育法だといえますね。

ムシモンオオクワガタの割り出し

産卵セットを組んで放置しておくと、ケースの壁面に卵を見つけることができます。そのままさらに放置すると、ついに幼虫が産まれます。卵は、だいたい1か月程度で孵化します。
ムシモンの幼虫はとても小さいです。ですが、小さいといってもコクワガタの幼虫よりも少しだけ小さい程度です。
ムシモンの幼虫飼育も簡単ですが、実は一つだけ大きな問題があります。それは、3令幼虫の頃にマットを替えると、蛹室を作らずに死んでしまう個体が多いことです。
ですから、マットを替える場合は、2令幼虫のうちに済ませておくことが重要です。プリンカップなどの狭い容器で飼育すると、頻繁に
入れ替えなければならないので、予め大きな容器で飼育するのがおすすめです。中サイズのプラケースですと、20匹くらいまでなら飼育できるので、まとめて管理したほうが無事に羽化させやすいです。

この3令幼虫の時期が鬼門ですが、それを乗り越えれば簡単に羽化までこぎつけることができます。
ムシモンオオクワガタが成虫になった直後は、まだ体が乾いていないため、触ってはいけません。できれば、自力で地面から這い出して来るのを待つ方法もありますが、
だいたい2週間前後で取りだすことが一般的です。羽化してから、初めてエサを食べることを後食といいますが、ムシモンの後食は早く、
2週間もすればエサを食べ始めます。後食してから1週間ていどで交尾できるようになっているため、再び産卵セットを組めば、累代飼育が可能となります。
ちなみに一部の種類に噂されているような、累代飼育による近親交配の弊害は、ムシモンにおいてはほとんどありません。これらの弊害は、ダイナステス属などのオオカブトに良く見られますが、
ムシモンが属するドルクス属においてはほとんど見られないので、大丈夫でしょう。ただ、乾燥にだけは本当に弱いので、こまめに水分を補ってあげる必要があるのが、全体的な注意点です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です